主観と独善は違う
「自分の主観で考えろ」と言われると、わがままに振る舞うことと混同されがちだ。
会議で自分の意見を押し通すだけで満足してしまう人を見たことはないだろうか。
しかし、リーダーが自分の考えを持つことと、独善的になることは全く違う。
判断に責任を持つとは
リーダーは、自分の判断に責任を持たなければならない。
だが、その判断が誰の役にも立たない、ただの自己満足であれば、それは単なる独りよがりだ。
軸となる問い
そこで軸になる問いがある。
「この判断は誰かのためになっているか?」
「自分の判断は、チームの前進につながっているか?」
この問いが、自分の主観と他者の存在をつなぐ橋になる。
主観を橋に変える
橋は、自分の立っている場所と相手の立っている場所を結び、行き来できるようにする。
他人の基準に合わせて褒められようとするのではない。
誰かの課題を解決し、前に進ませるために自分は何を考え、どう動くか。
その視点が、主観に方向性を与え、リーダーとしての精度を高めていく。
主観は磨かれる
主観は磨かれるものだ。
ただの“思いつき”ではなく、誰かの役に立つという目的を通して、徐々に“信頼できる判断軸”へと変わっていく。
読者への問いかけ
あなたの最近の判断は「誰かの課題を解決する橋」になっていたでしょうか?
次章予告
次章では、その「誰か」とは誰かを考え、リーダーが焦点を定める重要性について掘り下げます。