リーダーの役割とは「前に進めること」
「職場で役に立つ」とは、どういうことだろうか。
単に与えられた仕事をこなすだけでは、それは“代わりのきく労働”にすぎない。
リーダーとして本当に役に立つとは、組織を前に進める存在であることだ。
チームの存在理由を問い直す
では、「前に進める」とは具体的に何を意味するのか。
ここで、リーダーとして自分に問いかけてほしい。
- 私のチームは、なぜこの組織に存在しているのか?
- 何を変え、誰にどんな価値を届けるために動いているのか?
リーダーはその“存在理由”を言語化し、チームの中に繰り返し浸透させる役割を担っている。
未来を切り拓く目標設定
そして、その存在理由に照らして、どんな目標を設定するかが重要になる。
私はあえて、目標は高めに設定する方がいいと考えている。
既存のやり方で届いてしまう目標では、今ある延長線上にしか未来がない。
本当にチームを前に進めるのは、「このままでは届かない。やり方を変えよう。」と考える契機になるような目標だ。
やり方そのものを問い直すような目標が、変化や創意工夫、場合によってはイノベーションにつながる。
背伸びする目標が生むエネルギー
もちろん、ただの“理想論”とは違う。
しかし「理想的にはどうなの?」という問いは有効だ。
現状の延長ではなく、“背伸びすれば届くかもしれない”というストレッチ感こそが、組織を変えるエネルギーを生む。
「前に進んでいる」と実感できる状態
「意味」と「方向性」と「変化のきっかけ」を与えながら、「確かに前に進んでいる」と実感できる状態をつくる。
それが、組織の中で“本当に役に立っている”リーダーの姿だと、私は思う。
読者への問いかけ
①チームの存在理由を自分の言葉で説明できるか。メンバーにも浸透しているか。
②設定した目標は「現状の延長線」ではなく、やり方を変える必要があるか。
③目標設定時に「理想的にはどうか」という視点を議論できているか。
④メンバーが「このチームは確かに前に進んでいる」と実感できているか。
⑤目的・方向性・変化を確認する時間を設けているか。
次章予告
次章では、その進む方向を見誤らないために、リーダーが旗を立てる重要性を考えていきます。


