焦って決める危うさ
「どうしますか?」
部下にそう尋ねられる場面は、リーダーなら何度も経験しているだろう。
決めるのは自分の役割だと焦って答えを出してしまうことがある。私自身もかつて、部下に即答してしまい、よく考えたら「やはり修正が必要だ」と慌てたことがある。部下から「ぇっ、そんなら直前になって言わないで、早く言ってくださいよ。」という顔をされた。あのとき、もう少し考えればよかったと思う。
決断には責任が伴う。勢いだけで決めてしまうと、あとで「本当にこれでよかったのか」と振り返ることになりかねない。
判断の軸を持つ
それを避けるためには、常に「何を基準に考えるか」という軸を自分の中にしっかり持っておく必要がある。
その軸とは、やはり「自分たちのチームは何のために存在しているのか」という組織の目的である。今この場面で選ぼうとしている道が、その目的に合っているか。この問いを一度自分に返すだけで、判断の精度は大きく変わってくる。
「なぜ、この選択をするのか」を整理する
確かに仕事には、どちらが正解かすぐにわからない選択肢が多くある。だからこそ、「自分はなぜ、こちらを選ぼうとしているのか」を自分の中で整理しておかなければならない。それが、上司や部下からの信頼につながることも少なくない。
判断の質を高める姿勢
決める前に、立ち止まって考える。そして「この判断は、組織の目的にかなっているか?」と自分とチームメンバーに問いかける。それによってリーダーとしての判断がぶれなくなり、自信を持って前に進めることになる。
読者への問い
- 判断の前に、一度立ち止まって考える習慣がありますか?
- 「なぜこの選択をするのか」を自分の中で整理していますか?
- 組織の目的に合致しているかを確認してから決めましたか?
- 焦って即答することを避けられましたか?
- 選択肢の妥当性を冷静に検討できましたか?
次章予告
次章では、感情や先入観に流されずに判断するための具体的な考え方を整理します。

