組織の目的を独りよがりにしない
組織の目的は、掲げられたスローガンや経営方針だけでは語りきれない。リーダーだったら経営方針は知っているべきだろうが、あれは抽象度が高すぎる。
現場で判断を迫られるリーダーとしてはもっと具体的に「自分のチームは何のために存在しているのか」という問いに自分の答えを持っていることが重要になる。
ところが、漫然と仕事をしているとその認識がしばしばズレる。上司の意図や視点を日ごろから丁寧にくみ取っていないと、「目的」の理解が独りよがりになりがちだからだ。これはリーダーとして最も避けるべき落とし穴のひとつだと思っている。
上司の思惑を読み取る
組織の大きな方針や判断の裏側には、必ず上司の思惑や方針判断がある。
その人が何を重視しているのか、何にリスクを感じているのか。実はこれがすこぶる大事なのだ。
会議のような公式の場だけでなく、日常の言葉づかいやちょっとした表情からも、それは伝わってくる。リーダーはそうした「上司の意図」を意識的に読み取る必要がある。
説明責任を果たすために
これが、決断の場面で大きな力を発揮する。リーダーは上にも下にも説明責任を果たさなければならないからだ。
日ごろから上司が「どんな説明なら納得してくれそうか」をつかんでおけば、自分の判断に自信を持てるし、結果として部下への指示も明確になる。
判断を支える二つの軸
少なくとも組織で働いている限り、リーダーの判断を支えるのは、個人の勘や美学ではない(社長だけは別です。)。
組織の目的と上司の意図、その両輪が合わさってはじめて、チームを正しく導く判断ができるのだ。
読者への問い
- 上司の意図や価値観を日頃から観察していますか?
- 上司の期待する判断の方向性を理解していますか?
- 自分の判断が上司にどう伝わるかを意識していますか?
- 上司の立場や視点を踏まえて判断を行いましたか?
- 上司の意図をチームに分かりやすく伝えられましたか?
次章予告
次章では、今回のお話を踏まえて、上司の意図を“先回り”して押さえておくコツについて紹介します。
