第三部 決断する力 第24章 上司の意図を読み解く

リーダーの基本

組織の目的を独りよがりにしない

組織の目的は、掲げられたスローガンや経営方針だけでは語りきれない。リーダーだったら経営方針は知っているべきだろうが、あれは抽象度が高すぎる。
現場で判断を迫られるリーダーとしてはもっと具体的に「自分のチームは何のために存在しているのか」という問いに自分の答えを持っていることが重要になる。

ところが、漫然と仕事をしているとその認識がしばしばズレる。上司の意図や視点を日ごろから丁寧にくみ取っていないと、「目的」の理解が独りよがりになりがちだからだ。これはリーダーとして最も避けるべき落とし穴のひとつだと思っている。

上司の思惑を読み取る

組織の大きな方針や判断の裏側には、必ず上司の思惑や方針判断がある。
その人が何を重視しているのか、何にリスクを感じているのか。実はこれがすこぶる大事なのだ。

会議のような公式の場だけでなく、日常の言葉づかいやちょっとした表情からも、それは伝わってくる。リーダーはそうした「上司の意図」を意識的に読み取る必要がある。

説明責任を果たすために

これが、決断の場面で大きな力を発揮する。リーダーは上にも下にも説明責任を果たさなければならないからだ。

日ごろから上司が「どんな説明なら納得してくれそうか」をつかんでおけば、自分の判断に自信を持てるし、結果として部下への指示も明確になる。

判断を支える二つの軸

少なくとも組織で働いている限り、リーダーの判断を支えるのは、個人の勘や美学ではない(社長だけは別です。)。
組織の目的と上司の意図、その両輪が合わさってはじめて、チームを正しく導く判断ができるのだ。

読者への問い

  1. 上司の意図や価値観を日頃から観察していますか?
  2. 上司の期待する判断の方向性を理解していますか?
  3. 自分の判断が上司にどう伝わるかを意識していますか?
  4. 上司の立場や視点を踏まえて判断を行いましたか?
  5. 上司の意図をチームに分かりやすく伝えられましたか?

次章予告

次章では、今回のお話を踏まえて、上司の意図を“先回り”して押さえておくコツについて紹介します。

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