第三部 決断する力 第27章 丸投げしない相談の仕方

決断する力

判断に迷うときの相談姿勢

どんなに経験を積んでも、判断に迷うことはある。
あるいは結論は出したものの、「この方向で本当に良いのか」と不安になることもある。
また、前章で触れたように、上司のこだわりポイントは上司と相談して決めざるを得ない。

「主張ある相談」とは

そんなとき私が大切にしているのは、「主張ある相談」をするという姿勢だ。
つまり――
「私はこう考えています。その上でご意見を伺いたい」
という伝え方をする。

「どちらにすべきでしょうか」と丸投げするのではなく、
「自分はこう判断しようとしている。ただ、確認させてほしい」
と話すことで、リーダーとしての責任を放棄しない姿勢を示す。

自分の言葉で説明する

上司の同意を得るにせよ、意思決定を共有するにせよ、
自分の判断とその根拠を整理し、自分の言葉で説明することが欠かせない
これこそが「主張ある相談」であり、単なる依存や責任回避とは一線を画す。

信頼と覚悟を築く

主張ある相談は、上司との信頼関係の構築にもつながる。
そして何より、自分自身が「責任を引き受ける覚悟」を持っているかどうかを確認する機会にもなる。

判断に迷ったときも、決断の直前も、相談の姿勢は変わらない。
それが、中間管理職に求められる「決断力」の一部なのだ。


読者への問い

  1. 相談するとき、自分の意見や判断を整理して伝えていますか?
  2. 「どちらにすべきか」と丸投げしていませんか?
  3. 上司に意見を求める前に、自分の根拠を明確にしていますか?
  4. 主張ある相談で信頼関係を築けていますか?
  5. 判断の責任を放棄せず、覚悟を持って相談していますか?

次章予告

次章では、決断が通らなかったとき、どう構えてリーダーシップを示すかを考えていきます。

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