伝えたつもりが違っていた経験
「伝えたつもりが、全然違う形で受け取られていた」――そんな経験は、誰しも一度はあるのではないだろうか。
「言ったよね」「聞いてません」――職場でよくあるやりとりだ。
だから私は、「伝えた」で終わらせず、「伝わったか?」を確認することを意識している。
伝わったかを確認する工夫
たとえば、次のような工夫をしている。
- 相手の言葉で要約してもらう
「ちょっとまとめてみてもらえる?」と促すことで、理解のずれを早めに発見できる。 - 途中で疑問点がないか問いかける
話しっぱなしにせず、「ここまでで気になるところある?」と声をかける。
聞き返していいのか遠慮している人も多い。だからこそ、こちらから働きかけるのが大事だ。 - 最後に「どう、できそうかな?」と確認する
「できそう?」と聞けば、心理的ハードルが下がり、本音が出やすくなる。 - その場だけでなく、後日も確認する
最初は分かったつもりでも、実際に着手して「これで合ってたっけ?」と迷うことはよくある。
だから一回で終わらせず、翌日や中間時点でもう一度「どう、進められそう?」と確かめるようにしている。
遠回りのようでいて効率化につながる
こうしたやりとりには多少の手間と時間がかかる。
だが、理解のずれがない状態で仕事をスタートできるのは、結果的に大きな効率化につながる。
「伝えたこと」と「伝わったこと」はイコールではない――それを前提と考えたい。
そのすり合わせこそが、コミュニケーションの第一歩なのだ。
読者への問い
- 指示を出した後、「伝わったか」を確認していますか?
- 相手に要約してもらう習慣はありますか?
- 「できそう?」と本音を引き出す問いを使っていますか?
- 理解確認を一度きりで終わらせていませんか?
- 伝達のズレが、後工程で手戻りになった経験はありませんか?
次章予告
👉 次章は、言いにくいことを伝えなければならない場面について考える。
