第五部 リーダーのコミュニケーション 第46章 言いにくい苦言をどう伝える?

コミュニケーション

ミスやトラブルは大小さまざま

報告書が雑で「何を書いてあるか分からない」といった軽微なものから、顧客対応のまずさ、同僚との衝突まで、チームメンバーのミスやトラブルは、重要度や緊急度もさまざまだ。

理由を添えて伝える

それを指摘するとき、前章で書いたことと重なるが、私は「理由を伝えること」を大切にしている。
「これじゃダメだよ」と突き放すのではなく、
「なぜそれが問題なのか」「どうすればよくなるのか」を添えて伝える。

そこにこそ、相手の成長を願う気持ちが表れると思うからだ。

具体的な伝え方の例

  • 報告書の内容が伝わらない場合
    「これを読むのは部長クラスだから、結論が一目で分かる構成にしよう」と伝える。
  • 顧客対応でトラブルが起きた場合
    「理屈は正しかったかもしれないけど、相手がどう感じるかにもっと配慮が必要ということが分かったね」と話す。

手間は成長への投資

こうした伝え方には手間も時間もかかる。
けれど、その積み重ねがメンバーを育て、次に同じような場面でトラブルを防ぐことにつながる。
結果として、チーム全体の成熟を促すのだと思っている。

苦言を“期待”として伝える

苦言は、感情ではなく「期待」の形で伝える。
そして、「何のためにこの話をするのか」を必ず添える。
それが、私なりの苦言との向き合い方だ。


読者への問い

  1. 最近、誰かに苦言を伝えた場面を思い出せますか?
  2. そのとき「なぜ問題か」を説明しましたか?
  3. 改善の方向性を、具体的に示しましたか?
  4. 感情ではなく「期待」として伝えられていましたか?
  5. その苦言は、相手の未来につながる内容でしたか?

次章予告

👉 コラムをはさんで次章では、苦言を受け入れてもらうために必要なことを考える。

当ブログは、社長ー役員ー部長ー課長ー係長ー係員の階層のうち、
主として課長職にあるチームリーダーの役割を想定して記述しています。
ぜひ、これからリーダーを目指す方に知ってほしい
基本的な考え方や実践のヒントを盛り込んでいます

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