ミスやトラブルは大小さまざま
報告書が雑で「何を書いてあるか分からない」といった軽微なものから、顧客対応のまずさ、同僚との衝突まで、チームメンバーのミスやトラブルは、重要度や緊急度もさまざまだ。
理由を添えて伝える
それを指摘するとき、前章で書いたことと重なるが、私は「理由を伝えること」を大切にしている。
「これじゃダメだよ」と突き放すのではなく、
「なぜそれが問題なのか」「どうすればよくなるのか」を添えて伝える。
そこにこそ、相手の成長を願う気持ちが表れると思うからだ。
具体的な伝え方の例
- 報告書の内容が伝わらない場合
「これを読むのは部長クラスだから、結論が一目で分かる構成にしよう」と伝える。 - 顧客対応でトラブルが起きた場合
「理屈は正しかったかもしれないけど、相手がどう感じるかにもっと配慮が必要ということが分かったね」と話す。
手間は成長への投資
こうした伝え方には手間も時間もかかる。
けれど、その積み重ねがメンバーを育て、次に同じような場面でトラブルを防ぐことにつながる。
結果として、チーム全体の成熟を促すのだと思っている。
苦言を“期待”として伝える
苦言は、感情ではなく「期待」の形で伝える。
そして、「何のためにこの話をするのか」を必ず添える。
それが、私なりの苦言との向き合い方だ。
読者への問い
- 最近、誰かに苦言を伝えた場面を思い出せますか?
- そのとき「なぜ問題か」を説明しましたか?
- 改善の方向性を、具体的に示しましたか?
- 感情ではなく「期待」として伝えられていましたか?
- その苦言は、相手の未来につながる内容でしたか?
次章予告
👉 コラムをはさんで次章では、苦言を受け入れてもらうために必要なことを考える。
