チームメンバーに苦言や指摘を伝えるとき、すんなり受け取ってもらえる場合もあれば、意外なほど強く反発される場合もある。
何がその違いを生むのかといえば、それは「ふだんの関係性」に尽きると思う。
関係性がなければ、言葉は届かない
どれだけ正しいことを言っても、相手が「この人は自分を理解しようとしてくれている」「ちゃんと話を聴いてくれる人だ」と思っていなければ、言葉は届かない。
逆に、日頃から信頼関係が築けていれば、耳の痛い話でもきちんと受け止めてもらえるものである。
自分自身の反省
私は正直、リーダーになった当初はメンバーの話を聴くことがまったくできなかった。
話の途中でかぶせるように話しかけてしまっていたし、実のところ今でも自分のかぶせ気味だ。自分の最大の課題だと思っている。
それでも「聴こう」と意識することから、関係性づくりが始まる――これが私の反省から得た経験知だ。
言葉が届くための前提
これからしばらくは、コミュニケーションの具体論として「どう聴くか」という話を取り上げたい。
ただし、その前提にあるのは「関係性があってこそ言葉は届く」ということだ。
そして関係性は、日々の姿勢の積み重ねでしか築けない。
次章への予告
そのために私が最も有効だと感じているのが「傾聴」である。
次章から複数章を使って、このテーマを深めていきたい。
読者への問い
- あなたは日頃、部下の話をどれくらい遮らずに聴いていますか?
- 部下はあなたに本音を話しやすそうでしょうか?
- 指摘が必要な相手ほど、普段の関係性はどうでしょうか?
- 「正しさ」よりも「関係性」を優先すべき場面はありませんか?
- 聴く姿勢が、信頼につながった実感はありますか?
