第五部 リーダーのコミュニケーション 第47章 苦言が通じるために必要なものとは?

コミュニケーション

チームメンバーに苦言や指摘を伝えるとき、すんなり受け取ってもらえる場合もあれば、意外なほど強く反発される場合もある。
何がその違いを生むのかといえば、それは「ふだんの関係性」に尽きると思う。


関係性がなければ、言葉は届かない

どれだけ正しいことを言っても、相手が「この人は自分を理解しようとしてくれている」「ちゃんと話を聴いてくれる人だ」と思っていなければ、言葉は届かない。
逆に、日頃から信頼関係が築けていれば、耳の痛い話でもきちんと受け止めてもらえるものである。

自分自身の反省

私は正直、リーダーになった当初はメンバーの話を聴くことがまったくできなかった。
話の途中でかぶせるように話しかけてしまっていたし、実のところ今でも自分のかぶせ気味だ。自分の最大の課題だと思っている。

それでも「聴こう」と意識することから、関係性づくりが始まる――これが私の反省から得た経験知だ。

言葉が届くための前提

これからしばらくは、コミュニケーションの具体論として「どう聴くか」という話を取り上げたい。
ただし、その前提にあるのは「関係性があってこそ言葉は届く」ということだ。
そして関係性は、日々の姿勢の積み重ねでしか築けない。

次章への予告

そのために私が最も有効だと感じているのが「傾聴」である。
次章から複数章を使って、このテーマを深めていきたい。

読者への問い

  1. あなたは日頃、部下の話をどれくらい遮らずに聴いていますか?
  2. 部下はあなたに本音を話しやすそうでしょうか?
  3. 指摘が必要な相手ほど、普段の関係性はどうでしょうか?
  4. 「正しさ」よりも「関係性」を優先すべき場面はありませんか?
  5. 聴く姿勢が、信頼につながった実感はありますか?

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