「話はちゃんと聴いています」と言いながら、スマホをいじったり、パソコンの画面から目をはずさなかったり、次の予定を頭の中で組み立てたり――。
そんな「ながら聴き」は、相手には必ず伝わってしまう。
傾聴は「耳」だけでなく「耳・目・心」で行う
傾聴とは、耳だけを使う行為ではない。
私は「耳・目・心を使う行為」と表現している。
- 耳:当然だが、まずは言葉そのものに注意を向ける。
- 目:相手の方をしっかり向き、表情や態度といった非言語の要素を受け止める。
- 心:相手の内側に寄り添い、その背後にある想いや事情、迷いを想像する。
場面を選ばない「傾聴」
近年、ビジネスの場で「1on1ミーティング」が広がっている。
しかしここでいう傾聴は、そうした改まった場に限らない。
日常の報告・連絡・相談や打ち合わせ――そうした何気ない場面でも同じことが言える。
もっと言えば、ビジネスの場に限ったことではない。配偶者や親子との間でも同様だと思う。
自らの反省から学んだこと
正直に言うと、私自身はいまだに相手の話の先回りをして「まとめ」にかかってしまうことがある。だが、それでは相手の本当に言いたいことを聞き逃している恐れがあるのだ。
やはりその場で必要なのは結論ではなく、まず相手の話を受け止めることだったのだと、反省することもしばしばだ。そう、私の場合は特に配偶者との会話でだ。
関係性を築くために聴く
傾聴の目的は、単に情報を得ることではない。
“関係性を築くために聴く”――その姿勢を、自分の中で常に位置づけておきたい。
読者への問い
- 話を聴きながら、他のことを考えていませんか?
- 相手の表情や態度の変化に気づいていますか?
- 「ながら聴き」をしてしまった最近の場面は?
- 日常の何気ない会話でも、傾聴を意識していますか?
- 自分が「まとめ」に走ってしまう癖はありませんか?
次章予告
👉 次章では、情報収集としての傾聴について考えていきます。
