第五部 リーダーのコミュニケーション 第52章 深掘る質問パターンを持つ

コミュニケーション

ここまで何度も「聴く」について取り上げてきた。
それだけ、信頼関係をつくるうえで「聴く」が重要だからだし、何よりおしゃべりな私自身にとってはライフワークともいえる大きな課題でもある。


話すのが得意な人ばかりではない

リーダーが「よし、聴こう」と構えても、部下の側がすぐに話せるとは限らない。

  • もともと話すのが得意ではない人
  • 「上司にうっかりしたことは言えない」と感じている人

こうした感覚は、職場ではごく普通に存在する。

だからこそ、リーダー側が「表面的に終わらせない問いかけの型」を持っておくことが有効だ。
つまり、相手が話しやすい流れをこちらから作ってあげるのである。


受け止めを示す「復唱」

相手が何かを話してくれたら、まずは復唱する。
「××なんですね」と繰り返すだけで、実は強いメッセージになる。

  • 「ちゃんと聴いてくれている」
  • 「受け止めてもらえた」

このサインを相手に渡せるからだ。


もう一歩踏み込む質問

復唱に続いて、さらに“深掘りの問い”を投げかける。
これが会話を続ける鍵になる。

ありがちな失敗は――

  • 「そうですか」で終わってしまう
    → 相手は「興味ないのかな」と感じ、対話が途切れる

そこで私は「そうですか」で終わらせず、必ず「ということは……?」と一歩掘り下げる“自分ルール”を持っている。


具体例

「最近、夜遅くまで対応が続いてて…」

  • × 「そうですか。」(会話が終了)
  • ○ 「夜遅くまで対応が続いているんですね。ということは、今かなり疲労がたまってる感じですか?」

こう返せば、相手は「そうなんですよ、実は…」と続けやすくなる。
わずかな一歩だが、これが大きな差になる。


聴くを深めるための型

  • 復唱する
  • もう一歩掘る質問をする

この二つを意識するだけで、会話はぐっと深まる。


読者への問い

  1. 会話を「そうですか」で終わらせていませんか?
  2. 相手の言葉を復唱する習慣はありますか?
  3. もう一歩踏み込む問いを、意識的に使っていますか?
  4. 相手が話しやすくなる流れを作れていますか?
  5. 自分なりの「問いの型」を持っていますか?

次章予告

👉 次章でも、仕事における問いかけの型についてお話しします。

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