ここまで何度も「聴く」について取り上げてきた。
それだけ、信頼関係をつくるうえで「聴く」が重要だからだし、何よりおしゃべりな私自身にとってはライフワークともいえる大きな課題でもある。
話すのが得意な人ばかりではない
リーダーが「よし、聴こう」と構えても、部下の側がすぐに話せるとは限らない。
- もともと話すのが得意ではない人
- 「上司にうっかりしたことは言えない」と感じている人
こうした感覚は、職場ではごく普通に存在する。
だからこそ、リーダー側が「表面的に終わらせない問いかけの型」を持っておくことが有効だ。
つまり、相手が話しやすい流れをこちらから作ってあげるのである。
受け止めを示す「復唱」
相手が何かを話してくれたら、まずは復唱する。
「××なんですね」と繰り返すだけで、実は強いメッセージになる。
- 「ちゃんと聴いてくれている」
- 「受け止めてもらえた」
このサインを相手に渡せるからだ。
もう一歩踏み込む質問
復唱に続いて、さらに“深掘りの問い”を投げかける。
これが会話を続ける鍵になる。
ありがちな失敗は――
- 「そうですか」で終わってしまう
→ 相手は「興味ないのかな」と感じ、対話が途切れる
そこで私は「そうですか」で終わらせず、必ず「ということは……?」と一歩掘り下げる“自分ルール”を持っている。
具体例
「最近、夜遅くまで対応が続いてて…」
- × 「そうですか。」(会話が終了)
- ○ 「夜遅くまで対応が続いているんですね。ということは、今かなり疲労がたまってる感じですか?」
こう返せば、相手は「そうなんですよ、実は…」と続けやすくなる。
わずかな一歩だが、これが大きな差になる。
聴くを深めるための型
- 復唱する
- もう一歩掘る質問をする
この二つを意識するだけで、会話はぐっと深まる。
読者への問い
- 会話を「そうですか」で終わらせていませんか?
- 相手の言葉を復唱する習慣はありますか?
- もう一歩踏み込む問いを、意識的に使っていますか?
- 相手が話しやすくなる流れを作れていますか?
- 自分なりの「問いの型」を持っていますか?
次章予告
👉 次章でも、仕事における問いかけの型についてお話しします。
