リーダーとして、メンバーに苦言を伝えなければならない場面は、できれば避けたいですよね。
明日言わなきゃとか思うとちょっとストレス感じます。しかし避けてばかりはいられません。前章で「苦言は感情ではなく「期待」の形で伝える」と書いたのですが、それってどういうこと?と思われる方も多いと思うので、いくつか事例を紹介します。
ケース①:遅刻が続いている
伝え方
「朝の打ち合わせに何度か遅れてるよね。会議の冒頭で方向性を共有してるから、そこにいないとあなたもチームも動きづらくなってるよな。体調や家庭の事情があれば相談してほしいし、何か工夫できることがあるか、一緒に考えるよ。」
- 理由:個人の問題に見えて、実はチーム全体のリズムを乱す要因になる。
- 改善方向:事前相談の促進と、再発防止に向けた行動の具体化(例:前夜の準備、出社時間の再調整)。
ケース②:同僚と口論になった
伝え方
「○○さんとのやり取り、ちょっと険悪な雰囲気になってたね。意見の違い自体は悪くないし、むしろ大事なこと。でも、言い方やタイミング次第で協力してやっていく空気を壊してしまう。あの件、相手の立場からも見てみた方が良い。」
- 理由:成果を出すには「関係性の土台」が不可欠だから。チームで働く以上、言葉の使い方にも配慮が必要。
- 改善方向:相手視点のトレーニングや、冷却期間を置いての再対話など。
ケース③:納期を誤り、遅れた
伝え方
「納期の記載をチェックしてなかったよね。お客様に迷惑をかけることは一番いけないことだという大事な教訓として生かしてほしい。仕事の期限を誤らないために工夫できることは何かな。」
- 理由:締切を守れないことは、迷惑をかけるだけでなく信頼関係を損なう。
- 改善方向:具体的な再発防止策を考えるとともに、次に生かせると信じている姿勢を示す。
共通する手順
いずれのケースでも、次の手順がポイントになります。
- 事実を確認し、問題点を共有する。
- これを教訓として、再発防止につながる行動に着手する。
まとめ
苦言は「過去の失敗を責めるため」ではなく、未来に向けて改善を積み重ねるためにするものです。
リーダーの伝え方ひとつで、相手が学びに変えられるかどうかが決まると思っています。
『〔コラム〕「つべこべ言わずに言われたとおりやってくれ」って?』でも書きましたが、他人に何か行動をしてもらいたい場合(頼み事、やめてほしいこと、直してほしいこと、日々ありますよね?)は、必ず理由を添えて伝えるようにして下さい。極端なことを言えば「せっかくだから」「チャンスだから」「今後のこともあるから」みたいな軽い一言だけでも、言うか言わないかで結果は大きく違ってきますよ。

