前章では「深堀する会話パターン:相手の話の復唱→深堀する返し」の例として次のような場面を紹介した。
「最近、夜遅くまで残業が続いてて…」
→ 「そうですか。」で終わらせず、
→ 「夜遅くまでの残業が続いているんですね。ということは、今かなり疲労がたまってる感じですか?」
こう聞き返すと、たいてい相手は
「そうなんですよ。実は……」
と続けてくれるだろう。違和感のない、自然な展開ですね。
会話はいつも予想通りとは限らない
ところが、現実のやりとりは必ずしもそう運ぶとは限らない。
例えば、相手がこう返すこともあります。
- 「いやいや、最近はそうでもないんですよ」
- 「もうすっかり体が慣れて、今は完全に夜型人間になっちゃってます」
会話の流れは、自分の想定の範囲に収まるものではないのです。
むしろ予想外の方向に転がるのが普通です。そこが面白いはずなんですが…
ニュートラルで聴くという理想
だからこそ、こちらが構えすぎず、常にニュートラルな姿勢で相手の話を聴くことが大切なのです。
自分の頭の中で先回りせず、「相手が次に何を言うか」に開かれた状態で受け止めたい。
これが、私自身の描く“聴き方の理想”です。
理想と現実
もっとも、「理想」がある一方で、そこには必ず「現実」があります。
実際には、つい「あぁその話ね。はいはい。」と話の先を急いでしまったりするんですよ。
私の場合は職場ではやっと少しずつできるようになってきたのですが、家庭でなかなかできてません。
だからこそ、あえて「理想」として、自分へのリマインドにしています。
👉 聴くとは、予定調和の会話をすることではなく、予想外の展開も含めて受け止めること。
そのスタンスを持てるかどうかが、関係性づくりの分かれ目になるのだと思う。
