現場から出る不満の声
「なんで本社はそんなこと言うんですか?」
「それ、現場の状況わかってないですよね?」
リーダーであれば、一度はこうした声を部下から聞いたことがあるはずだ。
経営層の判断と現場の感覚がズレることは避けられない。立場も視点も違えば、見えている課題も解決策も違って当然だからだ。
最終判断は経営層にある
結論から言えば、最終判断は経営層にある。
組織で働く以上、決まった方針には従うのが原則だ。
しかし「上が言っているからそうしよう」だけでは、部下の納得は得られない。
モチベーションが下がり、結果として行動も鈍る。
重要なのは「目的の読み解き」
ここで大事なのは、「何のためにその方針が示されたのか?」を考えることだ。
上司(=経営層)は、どんな課題を感じ、どんな変化を求めてその判断をしたのか。
その背景にある問題意識に思いを馳せる。
目的を一段深く掘り下げていけば、
「だったら、こういう進め方なら現場も動きやすい」という代案も見えてくる。
手段は後から考えればよい。まず考えるべきは目的の本質だ。
リーダーの翻訳力がチームを動かす
リーダーの役割は、経営層の意図を自分の言葉で解釈し直し、現場に合った形に翻訳して伝えることだ。
さらにメンバーの意見や工夫を取り入れながら実行可能な形に整える。
そのプロセス自体が現場の納得を生み、チームを動かす力になる。
「なぜ、それをやるのか?」
「なぜ、それをやらないのか?」
この問いに答えられるリーダーだけが、理不尽に見える指示でさえも意味ある行動に変えられる。
それが、中間管理職に求められる力量である。
読者への問い
- 経営層の方針を単なる指示として伝えていませんか?
- 方針の背後にある目的を理解していますか?
- 現場に適した形で翻訳して伝えられましたか?
- メンバーの意見を取り入れつつ実行可能に整えられましたか?
- 理不尽な指示でも意味のある行動に変えられましたか?
次章予告
コラムを挟んで、次章では、中間管理職の役割葛藤について考えます。

