喫煙コーナーに代わる場づくり
私が社会人になった頃は「大事な仕事は喫煙コーナーで決まる」と言われていました。実際、喫煙コーナーで決まった話もあったようです。
今は喫煙スペースがなくなり、雑談の場も減っているが、正式な稟議や報告の前に関係部署の幹部へ“ひと声かける”という根回しの習慣は、今の時代であっても価値があります。
ひと声が生む効果
たとえば、部長に「今こんな検討を進めています。近々正式にご報告します」と軽く伝える。
- 「それ、期待してるよ」と背中を押してもらえることもある
- 「専務がその件は詳しいから事前に突っ込まれてもいいように事前に対応を考えておいて」と助言をもらえることもある
- 「それは以前、社長判断で却下されたはず」とブレーキがかかることもある
このように、ほんのひと言が仕事の方向を変えることがあるのです。
“ちょっとした場面”をつかまえる
今は喫煙コーナーがないため、やりとりの場は自分で工夫する必要があります。
- 朝、部長室前で出勤を待って声をかける
- 廊下で立ち話をする
- 仕事の飲み会で同席したときにささやく
- 出張に随行したときに説明してしまう
ほんの数分でもいい。“ちょっとした場面”をつかまえることが大切です。
信頼と距離感が鍵
こうしたやりとりを挟むかどうかで、仕事の進み方は大きく変わります。
いきなり会議や稟議で一発勝負にするよりも、事前に相手の反応や意見を拾っておくほうが判断はスムーズになるんです。
だからこそ、リーダーには「タイミングを見て一声かける」ための関係づくりが欠かせません。
気軽に話しかけられる信頼感や、必要なときに立ち話ができる距離感。
喫煙コーナーがなくなった今でも、その役割を果たす“関係性”が、チームの動きを左右するのです。

