実行に移す瞬間こそリーダーの力
決断を実行に移す。それはリーダーの役割の中でも、最も現場に力を与える瞬間かもしれない。
リーダーが決断を下したあと、実行に移すまでのスピードが遅いと、チームの勢いは失われる。
「本当にやるのか?」「いつから始まるのか?」
そんな疑念が漂い始めると、せっかく出した方針も意味を持たなくなる。
だからこそ、決めたら、すぐ動く。
尊敬する上司の姿勢
私が尊敬するある上司は、方針を定めるまでは周到に考え抜くが、決まった瞬間からは別人のように動き出す。
関係先にすぐ連絡し、必要とあればさっそく訪問・面会し、初動の反応をつかんで次の手を考える。
まさに“現場を一歩でも先に進める”ことに集中しているのだ。
自分の課題
一方、私はというと、方針が決まると安心してしまって一休みするタイプだった。
関係者に連絡するのも「電話が良いか、メールにするか」と悩んでいるうちに数日たち、チームの熱もタイミングも失ってしまう。
特に若いころは、先輩から「のんびりやってんじゃねぇ」と叱られるぐらいの愚図だった。
正直、こういうところは今も課題だと思う。
判断を実行に移さない理由は、たいてい合理的に見える
- もう少し情報を集めたい
- タイミングを見たい
- 関係者への配慮
しかし、それらの多くは
「失敗したくない自分」「傷つきたくない自分」
の変形である
動き出しの速さが評価を変える
仕事の質で抜きん出るのは、よほど能力が高くない限り難しい。
でも、相手の要望に対して、予想を上回るスピードで対応すれば、評価は劇的に変わる。
決めたら即座に動く上司も、「のんびりやってんじゃねぇ」と叱ってくれた先輩も、最終的には組織で一目置かれる存在となり、重要な意思決定に関わる立場へと進んでいった。
サラリーマンにとって、評価に直結するのは動き出しの速さなのかもしれない。
最初の一歩に力を込める
決断は、動いてこそ生きる。
最初の一歩の速さが、すべてを変える。
自転車と同じで動き出しが一番重い。そこに力を込めて、早くスピードに乗れ。
決断を初動に変換するための読者への問い
- 方針決定後、当日または翌営業日に最初のアクションを起こしているか
- 「どう連絡するか」で迷って手が止まっていないか
- 初動で関係者の反応を取りに行っているか
- 決めた内容がチームに「本気度」として伝わっているか
- 動き出しの遅れを自分の課題として自覚しているか
次章予告
次章以降で、決断を実行に移せない自分自身を変える技術論・方法論を取り上げていきます。

