第四部 決めたら、動かす 第38章 任せるとは、“重み”と“楽さ”を同時に背負うこと

実行とチームマネジメント

任せることの難しさ

仕事を任せる――それはリーダーにとって、とても気の重い判断である。
部下に「やらされ感」が残るような任せ方をすれば、仕事の質もモチベーションも下がる。
かといって、何でも自分で抱え込んでいてはチームは育たないし、そもそも回らない。
だからこそ、リーダーは**“任せる力”**が問われるのだ。

任せることの“楽さ”

実は、任せることには、リーダーとしての“楽さ”もある。
任せられる人材がいて、自分がそれを信じて手放せる――それは精神的にも非常に助かる。
私自身、そういう相手がチームにいてくれることを、何度もありがたく思ってきた。

うまく任せられたときほど、リーダーの仕事はラクになる。
それが、任せるという行為のもう一つの側面だ。

任せることの“重み”

一方で、任せることには、必ず“重み”もついてくる。
失敗すれば、最終責任はリーダーにある。任せた以上、その結果は引き受ける覚悟が必要だ。

誰に、どんな仕事を、どう伝え、どこまで任せ、どこからフォローするか――
その判断一つで、結果も信頼も変わる。

任せることは、リーダーのリーダーたるゆえんを示す場面なのである。

読者への問い

  1. 任せた仕事の失敗は自分の責任だと腹落ちしているか
  2. 任せる判断に「楽をしたい」だけが混じっていないか
  3. どこまで任せ、どこからフォローするか決めているか
  4. 部下に「信頼されている」と伝わる任せ方になっているか
  5. 任せること自体から逃げていないか

次回予告

理屈は分かった――でも、任せたいと思った部下に嫌な顔をされたらどうする?
この点については、次のコラムで具体的な対応例を紹介する。

タイトルとURLをコピーしました