行き詰まりは日常茶飯事
プロジェクトが順調に進むことの方が、実はまれだ。
着手したはいいが成果が見えない。外部に強硬な反対者がいる。予算が尽きそう。部下の能力が足りない。そもそも人手が足りない。
――こうした“行き詰まり”は、現場のリーダーにとって避けがたい現実である。
焦らず状況を整理する
こういうときこそ、リーダーの立ち振る舞いが問われる。
まずは焦らないこと。焦って声を荒らげたり、部下のせいにしても状況は好転しない。
落ち着いて状況を整理し、今ある資源を再確認することだ。
「何が足りないか」ではなく、「何ができるか」に目を向けたときに突破口は見えてくる。
突破口の探し方
- 説得が難航している相手がいるなら、自ら会いに行き“顔を出す”ことが突破口になるかもしれない。それでもだめなら、上司に動いてもらうというウルトラCもある。
- 予算が足りないなら、どの成果を優先すべきかを再整理し、「やらないことを決める」判断も必要だ。
- 人材が足りないなら、社内のリソースを洗い直し、応援を頼める人はいないか、短期間だけでも力を借りられないかを検討する。
諦めない姿勢こそリーダーの力
どんなに暗礁に見えても、リーダーが諦めない限り、プロジェクトは止まらない。
リーダーの役割とは、道があると信じて探し続けることだ。
そして時には、道なきところに道をつくることでもある。
読者への問い
- 行き詰まり時に感情より状況整理を優先しているか
- 「何ができるか」に視点を切り替えられているか
- やらないことを決める判断ができているか
- 社内外の支援リソースを探し切っているか
- 最後まで道を探す姿勢を示せているか
次章予告
コラムを挟んで、次章では第四部全体を振り返ります。

