当ブログへの質問(その2)
「このブログでは迷ったときに立ち返るべき原点として「チームの目的(組織の存在理由)」 が強調されています。 しかし、多くの場合に会社から数字の目標(ノルマ)は与えられているが、『何のために存在するのか』といった崇高な目的など示されていません。その場合、何を軸に判断すればいいのですか?」
疑問に答えるコーナーその2では読者からのこの質問にお答えしたい。
お答えします。
「それを言語化して旗を立てるのが、リーダーであるあなたの第一の仕事ではないのですか?」
そう、目的があいまいならあなたが決めればいいのです。
経営理念は抽象的
会社から降りてくる目標(売上目標やKPI)はあくまで数字であって、目的(存在理由)ではありません。また、経営理念は抽象的すぎて現場には響きません。 つまり、現場にとって目的が曖昧なのは当たり前なのです。 そこで、「会社が示してくれない」と嘆くのではなく、リーダーが自分で「うちのチームは、こういう理由で存在している」という“旗”を立てなければなりません
「正解」でなくていい。「納得解」を導き出せ。
「勝手に決めていいのか?」と不安になるかもしれません。でも、誰も決めていないなら、あなたが決めるしかないのです。 その際、「自分の言葉で語れるまで、目的を咀嚼(そしゃく)すること」 が重要です。 高尚なビジョンでなくて構いません。
• 「うちは会社の中で『最後の砦』として機能するためにある」
• 「うちは『顧客のストレスをゼロにする』ためにある」
このように、あなたが腹落ちした言葉で仮の定義を行い、チームに宣言する。これが「旗を立てる」という行為です。
「翻訳」して浸透させる
旗を立てたら、次は「翻訳」です。経営層の曖昧な方針や、単なる数字のノルマを、「なぜそれをやるのか?」「それをやると誰がどう幸せになるのか?」 という現場の言葉に翻訳して伝えるのがリーダーの責任です。 日々の判断や指示のたびに、「これは我々のこの目的にかなっているか?」と口に出すことで、初めて曖昧だった目的がチームの「基準」に変わっていきます。
この質問への「処方箋」
目的が曖昧な時こそ、リーダーの出番です。誰かが決めてくれるのを待つのではなく、あなたが『このチームはこのためにある』と旗を立ててください。それができれば、迷いは消えます。
この処方箋から導き出すおすすめの思考法
リーダーは「意味の翻訳者」であり「旗振り役」です。この視点を持てば、「目的が曖昧」という状況は、むしろリーダーシップを発揮する絶好の機会(チャンス)と捉えることができるはずです。

