第五部 リーダーのコミュニケーション 第48章 まず、聴く。言いたくなっても、さらに聴く

コミュニケーション

リーダーという立場になると、自分の考えを伝える場面が増える。だからこそ意識しておきたいのが「まず、聴く」ことだ。


口を挟みたくなる瞬間をこらえる

相手の話の途中で「えっ、ちょっとまて」とか「でもそれはね」とか「わかるよ、私のときはこうだった」と言いたくなる瞬間がある。けれど、そこでグッとこらえる。これが結構難しい。

話したくなる自分に気づいたら、むしろさらに聴く。相手の話が尽きるまで、聴くのだ。

聴くことで相手の考えが整理される

人は、話しているうちに自分の考えが整理されていくものだ。
話している本人ですら、最初は何を言いたいのか分かっていないこともある。

しかし、聴いてくれる相手がいると、不思議と少しずつ言葉になっていく。
だから、途中で口を挟むのはもったいない。

聴くのは受け身ではなく能動的行為

意外と見落とされがちだが、「聴く」という行為は一見受け身に見えて、実はものすごく能動的でエネルギーを要する。

特にビジネスの場の限られた時間の中で、じっくり話を聴くのは正直しんどい。
「聴こう」「とにかく聴け」と自分に言い聞かせるくらいでないと、つい「ああ、それならこうじゃん!」と遮ってしまいたくなる。

話を聴き切るには体力も精神力も必要だ。だが、それだけに、聴き切った後には関係性が変わっている。

リーダーにとっての「聴く」とは

リーダーにとっての「聴く」とは、相手の中にある言葉が自らの力で出てくるのを、根気よく、丁寧に見守ることだと思う。

言いたくなったときこそ、さらに耳を澄ませる。
そのひと手間こそが、信頼の扉を開く鍵になる。


読者への問い

  1. 相手の話の途中で口を挟みたくなることは多いですか?
  2. その瞬間、自分は何を焦っていると思いますか?
  3. 相手が話し切った後、関係性が変わった経験はありますか?
  4. 「聴く」ことに、十分なエネルギーを割いていますか?
  5. 最近、最後まで聴いた会話を一つ思い出せますか?

次章予告

👉 次章では、「聴く」姿勢そのものについて掘り下げていきます。

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