第67章 上司もまた“人間”である

チームの代表

「怖い存在」と映る上司

この章でも課長からみた直属の上司(部長)との付き合い方について取り上げる。
中間管理職(課長)にとって、上司(部長)はなんとなく“怖い存在”に映りがちだ。チームの予算や人事の決裁権を握り、経営層や他部門、外部の有力者と直接やり取りをしている立場にあるからである。こちらが提案しても、経営方針の観点から厳しい指摘が返ってくることも少なくなく、自然と身構えてしまうのも無理はない。

上司にはクセがある

さらに上司には“クセ”がある。現場経験に強い自負を持ち過去のやり方にこだわる人、外部から登用され業界経験が浅い人、細かい点にこだわる人、急に気分が変わる人…。正直、私自身も「なんであんな言い方をするんだ」と腹を立てた経験が数えきれない。

管理職になって初めて見える上司の責任

ただ、課長としてチームを率いる立場になって初めて気づいたのは、部長とは「部を代表して、さらに上の経営層や外部と責任をもって向き合う存在」だということだ。部の意思決定を誤り事業に失敗すれば、責任を問われ、時に社長から厳しく追及され、ステークホルダーに頭を下げなければならない。私自身、部長が社長から厳しく追及されている現場を目にしたことがある。その重圧を背負っているからこそ、つい強い言葉が出るのだろう。

理不尽ではなく「背景」を理解する

そう考えると、上司の感情的に見える言動をすべて「理不尽」と切り捨てるわけにはいかない。背景や責任の重さを理解したうえで、一歩引いて見る視点を持てば、部長も日々苦労しているひとりの人間として受け止められる。

読者への問い

あなたは上司の言動の裏にある責任や重圧を想像したことがありますか。

次章予告

次章では、直属の上司との関係構築を心理学の「ザイオンス効果」を使って考えていきます。

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