この部で考えたいこと
年度初めの人事異動直後は何かとあわただしい。当ブログの更新ペースも少し間が空いているのはご容赦願う。何しろ現役サラリーマンなので。
さて、第6部は、チームの外との関係を扱う。リーダーには、チームをまとめるだけでなく、外に対してチームを代表する役割がある。
上司とのやりとり、他部門や社外関係者との交渉や調整など、リーダーの言動は「チームの顔」として映る。 第6部ではこの点に着目し、「リーダーはチームの代表者である」という視点から、その役割を考えていきたい。
なお、第5部までは比較的幅広に通じる話だったが、この部では特に課長層を想定して取り扱う。
なぜ上司との関係が戦略課題なのか
まず取り上げたいのは「上司との関係」である。第6部の文脈、つまりチームの代表者という視点から捉え直したい。課長であれば、直属の上司である部長、そしてその上の経営層との関係だ。
上司とは、チームを包含する大きな組織のリーダーであり、全体の成果を見据えて意思決定を行っている存在だ。したがって、上司との関係は単なる人間関係ではなく、チームの方針や与えられる裁量、支援の質にも直結する重要課題である。 だからこそ、リーダーは上司を戦略的に捉える必要がある。上から降りてくる存在として受け身で構えるのではなく、チームの成果を左右する重要なステークホルダーとして見る視点が欠かせない。
理想と現実の間でどう動くか
もちろん、理想どおりにはいかない。指示が細かすぎる、言うことが変わる、現場を知らない こう感じる場面は多いだろう。
それでもリーダーに問われるのは「上司にどう伝えるか」「上司をどう巻き込むか」を冷静に考える姿勢である。報告の仕方やタイミングを工夫することで、上司の安心感は変わり、信頼度合いも変わる。情報を整理して相談すれば判断しやすくなり、「任せられる存在」と評価される。
上司は“経営資源”である
要するに、上司との関係性はチーム経営の一部なのだ。やっかいな相手と見るか、味方にできる存在と見るか。その分岐点はリーダー自身のスタンスにかかっている。そしてここでも大切なのは、自分の行動が相手からどう見えているか、の想像力である。
読者への問い
今日、あなたは上司を自分のチームのために「活用」できましたか?それとも、ただ使われるだけで終わりましたか?
次章予告
次章では、まずは直属の上司(課長にとっては部長)を想定して話を進める。関係づくりに欠かせない報告・連絡・相談の注意点を、戦略的視点から整理したい。
