全体最適の実現は、まさに部長の役割だ。課長はチームの成果を上げるのが第一義であり、全体最適は視野に入れて手戻りがないように動けばそれでよい。それは大前提なのだが、自分が実際に全体最適を意識するようになって変わってきたことがある。
器が、一回り大きくなる
おおむね課長目線で書いてきたこのブログだが、第十部のテーマを「全体最適」にしたのは自分自身の“器”を一回り大きくする視点が全体最適だと思うからだ。
自分のチーム、自分の課題、自分の成果だけに集中していた視点を、徐々に組織全体まで広げていく。これができるようになると、日々の出来事の受け止め方も変わってくる。たとえば「この変更、なんで今?」という戸惑いが、「ああ、あの目玉プロジェクトに繋がってるな」と思えるようになってくる。
これは、気づく力がアップしたということだ。第109章で書いた式でいえば、知識が増えたぶん、気づく力が上がったということであり、そして経験としても蓄積されていく。
我慢ではない
全体最適を考えることは、決して“他人のために我慢すること”じゃない。組織の話であると同時に、個人として成長するための視野の拡大なのだ。
次章予告
次章では、第十部をまとめておきたい。
読者への問い
かつて「なんで今これを」と思った出来事のうち、いま振り返れば理由が見えるものはないだろうか。
