〔コラム〕管理職になって日経キーワードを買ったら、知らない言葉だらけだった話

学習、学び、成長

管理職になって、焦った話

少し恥ずかしい話をします。

管理職になってしばらくたった頃、上司や他部門、社外の関係者と話す機会が一気に増えました。それまでとは違う語彙や話題が飛び交う場面で、自分の知識の薄さをじわじわと感じ始めました。チームの業務の全体構造はわかっている。でも、ビジネス一般の時事用語や経済用語が頭に入っていない。そんな感覚です。

そこで手に取ったのが「日経キーワード」でした。「就活生じゃあるまいし、管理職が読む本にしては簡単すぎないか?」と思われるかもしれません。ところが自腹で買って通読してみると、知らない言葉だらけでした。ビジネスパーソンなら常識とされているような言葉が、頭に入っていなかったのです。正直、かなり焦りました。

3年続けたら

それから3年間、毎年買い続けました。

最初の1年は知らない言葉との格闘でした。2年目になると、前年に覚えた言葉が出てきて少し楽になりました。さすがに3年目には「もう知っている単語ばかりだな(昨年と変わってないな)」と感じるようになり、その頃から、プレジデントなどビジネス誌の内容がすんなり頭に入るようになりました。語彙という土台が、情報の吸収速度をじわじわと変えていたのだと思います。そういう訳で今は買ってませんが、あの3年間は無駄ではありませんでした。

今考えると、日経キーワードはもっと早く、できれば新人時代に読んでおくべきレベルだったと思います。

AI時代にも「土台」は必要だと思う理由

最近、「知識を詰め込む教育はAI時代には不要だ」という話をよく聞きます。AIに聞けば何でも答えてくれるのだから、記憶することに意味はない、という主張です。

じゃあ知識がなくてもいいのか?といえばそうではないと思います。

AIとの対話で情報を集めるにしても、返ってきた答えの価値を理解し、次の「問い」を立てるには、最低限の語彙と概念の土台が必要です。前章でも書きましたが、例えば日経キーワードレベルの語彙のベースがなければ、AIが返してくる回答の是非を読み解けないと感じます。

AIは便利な道具ですが、道具を使いこなすのは結局、自分の頭の中にある土台です。土台があるからこそ、AIの情報の意味がわかり、何を深掘りすべきかの判断もできる。少なくとも語彙という土台の構築は、AI時代にも相変わらず必要だと思います。

まとめ

知らない言葉だらけだったあの焦りが、結果として語彙という土台を作ってくれました。それはアルゴリズムの無い通読だったからだ、と実感しています。そのあたりもまた改めて記したいと思っています。

このブログでは『考え方やフレームワーク』を扱っています。『明日の現場で即使えるケーススタディ』をnoteで公開しています。当ブログでこれまで語ってきた「型」や「かまえ」を実際の現場場面にあてはめた問題集として読んでいただけます。→【noteはこちら】

タイトルとURLをコピーしました